バックパッカーをやっていた時に、途中で出会った素敵なリングがあります。
ジュエリーデザイナーを志したきっかけとなったリングです。
アイルランドに行くとよく見かけるデザインのリングです。
他にもネックレスやイヤリングなどもあり、
空港やお土産屋さんでも必ずと言っていいほど
目にするのではないでしょうか。


その歴史は古く、アイリッシュの人々に愛されていて
老若男女問わず多くの人が身に着けているようです。
歴史についてはThomas Dillions Claddagh Goldのホームページを参照ください。
https://claddaghring.ie/history-of-the-claddagh-ring/


「王冠をかぶったハートを持った両手」のデザインのリングで、
中央のハートの位置に天然石の入ったものや王冠が華やかなもの、
作り手によってそれぞれに個性があります。

ダブリンに行った時、本当によく見かけていたため
欲しくなってしまったので
アイルランドを立つまでに
自分へのお土産として購入することにしました。

あちらこちらで物色するうちに
自分の好みがわかってきます。
手の感じが、王冠の感じが、ハートの感じが・・・。
だんだんこだわりが強くなってきました。
実はゴールウェイという街がオリジナルであると聞いたので
そこに行った時に見てから購入することにしました。
ゴールウェイは西の端にある町で、
魚介類が美味しくアラン諸島への玄関口でもあります。
当初から行く予定にしていたのでもう一つ目的が出来ました。


聖ニコラス教会(St. Nicholas' Collegiate Church)にあるオベリスクに
このデザインが彫刻されています。
(画像はWikimapiaより)
クラダリングのデザイン!!!
自分でも写真を撮ったのですが
暗くて不明瞭なので画像はWikimapiaから引用しました。
かわいいですね~。
このデザインは、彫刻が先なのかリングが先なのか
よくわかりません。
インターネットで調べましたが記述は見つけられず。
どなたかご存知でしたら教えてください。
この教会の近くにあった素敵なお店が
Thomas Dillions Claddagh Goldです。
店に入るとショーケースの中のほとんどがクラダリングで、
ゴールドの高価なものからシルバーのお手頃のものまで
たくさんのクラダリングに囲まれた空間でした。

その奥には作業中の店主らしき方がいて、
黙々と作業を続けていました。

ここのデザインが気に入りました。

細部まで行き届いたデザインが本当にかわいくて、
両手首のシャツのシワとか
爪まである指は柔らかな雰囲気で
ハートも横広くも縦長くもなくふっくらしていて、
王冠も彫りがしっかりしています。

指に着けてみるとしっくりときます。
質感までがいい。
着け心地もいい。
本当に気に入ったので
一番お手頃なシルバーリングを購入しました。

よく見るとORIGINALとありました。
かわいい店構えと職人さんの雰囲気が良かったので
ふらりと店に入ったのですが
由緒正しいお店だったようです。
まさかこんなにしっかりしたホームページがあるとは思いませんでした。
もうここで買ってしまったら
他の店のデザインが目に入らなくなってしまうどころか
優越感すら感じるようになってしまいました。
なぜこれが原点となったかというと
このリングを付けていると
人から話しかけられるのです。

「あら、あなたクラダリングしているのね」
アイルランドでない国でも
何度か同じように声をかけられました。

また、このリングは着ける向きによっても
恋人・パートナーがいる/いないなどと意味があるらしいのですが、
(詳細はThomas Dillions Claddagh Gold社のページにあります)
私は王冠が上向きの方が好きなので
画像右下のように上向きに着けていたら
「あら、恋人がいるのね」

お返事は適当に。
でもそこから話が繰り広げられ、
つかの間の出会いを楽しむことができました。

「会話のきっかけになるリング」
「素敵な出会いの思い出ができるリング」
「親近感を抱いてもらえるリング」

素敵だと思いませんか?

どこのブランドのリングとかそういうのも素敵ですが
有名ブランドの高価なものは
会話のきっかけというわけには
ちょっといかない気もするのです。
相手によっては嫌味になってしまったり
うらやましそうに見えてしまうかもしれません。


クラダリングという不思議な唯一無二のデザインは

多くの人に認知され、

デザインも素敵で、

永い間愛されている。


そんなジュエリーを目指して
日々制作に励んでいます。
まだまだ認知度は低いのですが、
誰が作ったかわからないものではなく
デザインに特徴があって
永く愛されるものを
皆さんにお届けできればと思います。


身につけていてちょっと嬉しい
つけていることを気づいてほしくなるような
世界でたった一つのアクセサリー

Argenteria ginkgo

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