
「UVレジンのアクセサリーのお手入れ」
以前レジンアクセサリーのお手入れという項目でArgenteria ginkgoのレジンアクセサリーのお手入れ方法をご紹介しましたがUVレジンのお手入れも教えてほしいとの声を頂いたので私のわかる範囲でお伝えしたいと思います。
ただ、私は普段はUVレジンはあまり使用しないので、もっといい方法があるかもしれませんが少しだけご紹介します。UVレジンについてはシンナーやアセトンなどの溶剤は使わないでください。すべての商品を試したわけではないので一概には言えませんが表面がベタベタしたり、白っぽく艶がなくなってしまうことがあります。
まず大前提として保管は紫外線が直接当たらない場所や箱へ入れるなどしてくださいね。最近のUVレジンは品質が良くなってきているので黄変(経年劣化で樹脂が黄色くなること)しにくいものも多く出てきていますがやはり透明感がくすんでもやっとしてきたり、黄色くなってきたりします。それを防ぐためにも使用後は丁寧に皮脂や汗を拭き取って箱に入れて保管してください。これをやっているとだいぶ違います。
「そうじゃなくて、もう黄色くなっちゃったんだよ」という方、色を元に戻す方法はありません。経年劣化なので仕方ないのです。きっぱりと諦めましょう。
「でもこのデザインが好きなの」という方、ご購入のブランドさんで再度お願いしてみてください。もしかしたら同じものを作ってくださるかもしれません。UV樹脂に閉じ込めたものは取り出せません。数年前までは薬品ではがすことができるものもあったのですが、その薬品は毒性が強いということで販売中止になってしまいました。なので削り取るしか方法はないのです。削り取る時に封入したものを傷つけてしまうかもしれませんし、そもそも紙やドライフラワーなどは削り取ることはできないでしょう。黄色くなった樹脂をできるだけとって新しく樹脂の中に入れ直すという方法しかないかなーと思いますが、大変な作業です。ブランドさんにもよりますが、そのような対応はしない前提で販売している方がほとんどだと思いますので受け付けてくれないことの方が多いでしょう。材料があれば新しく作った方が早くて楽できれいに仕上がるので再購入がいいと思いますよ。新しく購入した時には黄色くならないようにちゃんと紫外線に当てないように保管しましょうね。
「ではくすんできてしまった時は?」これにはいくつか対策があります。くすみは表面を整えるとキレイになることがあります。樹脂用の研磨剤でコツコツと磨くか、樹脂スプレーをサッとかけてしまうことです。

アクリサンデー研磨剤(アクリサンデー株式会社)
こちらのアクリサンデー研磨剤を柔らかい布につけて磨きます。研磨剤で磨く方が時間もかけられますし丁寧に仕上がるのですが、力を入れすぎてしまうと布の目で傷がついてしまうので注意が必要です。磨き終わったらちゃんと水洗いして乾かし、研磨剤や水分が残らないようにしてくださいね。
丁寧に磨く時間がない時や一度に仕上げたい数量が多い時などに私が使用しているのはコチラ

Mr.SUPER CLEAR UV Cut(株式会社GSIクレオス)
こちらはさっとスプレーするだけで表面がキレイになるのですが、使い方がなかなか難しい。噴き始めは粒が大きいので、キレイに吹き付けることができません。まずは違うところに噴きかけて粒が細かく安定してきたらそのまま実際にかけたいところにスライド移動させるという方法が必要です。近づけすぎると液だれしてしまうので少し離して何往復かさせます。私は新聞紙2~3枚を広げてその上でやるのですが、ほんの小さなアクセサリーのためにずいぶんと塗料を使ってしまう罪悪感があります。本来はプラモデルなどに使用する仕上げ材なので塗装用の道具をいろいろ持っていらっしゃる方向けの商品なのかもしれません。
最後に、自分で制作していらっしゃる方もたくさんいらっしゃると思いますのでアドバイスさせていただきますと、制作の前に「黄変してもかわいい色使い」「作り直しができるような」デザインを心掛けるといいと思いますよ。「かわいい!」と勢いで作ってしまった場合は、後になってからもいくつか作れるくらいの材料を大事に残しておくといいかもしれません。
商品についてのお問い合わせ、それ以外のお問い合わせも下記オンラインショップへどうぞ。instagramもやってます。@argenteriaginkgoもしくは@ginkgokyoko
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